当社は50年の業歴を有しており、また、矢野経済研究所(*1)によりますと、2017年におけるパチンコ玉及びパチスロメダルの貸玉収入で業界第2位、店舗数では業界第1位のパチンコホール運営会社です。当社のパチンコホールのネットワークは、主に「ダイナム」、「ゆったり館」、「信頼の森」のブランドで運営されております。これまでの事業の歴史において、当社は、パチンコの遊技客の嗜好の変化に絶えず適合してまいりました。
当社の起源は、取締役 佐藤洋治氏の父親である佐藤洋平氏が日本で佐和商事株式会社を設立した1967年に遡ります。佐和商事株式会社は佐藤洋平氏に100%保有され、当グループのパチンコホール営業の大部分を占めている株式会社ダイナムの前身会社でした。「佐和」という名前は、佐藤の「佐」と調和の「和」という日本の漢字を組み合わせて出来たものです。
当社の50年のパチンコホール営業の歴史は、最初のパチンコホール2店舗が1967年7月に東京で事業を開始した事で幕を開けます。1978年に、佐藤洋治氏が佐和商事株式会社の代表取締役社長となったことで、当社のパチンコホール事業は佐藤洋治氏により全て運営・指揮されることとなりました。
日本のパチンコ業界の営業許可制が規制緩和された1985年の風適法の改正は日本で全国的なパチンコホールのチェーン店を展開する上で好ましい環境をもたらしました。佐藤洋治氏によると家業を全国規模の事業に転換する計画の一環であった当社のパチンコホール事業の拡大は、佐和商事株式会社から株式会社ダイナムに社名が変更された1987年に始まりました。ダイナムという社名はダイナミックアミューズメントの略であり、当社のパチンコホールが顧客にとって魅力的な娯楽の選択肢である事を強く訴求する狙いがありました。1989年に、新潟県新発田市において当グループのホールを開店した事は、東京都以外の地域での当社の拡大開始を示すものでした。当社は北方の島である北海道の岩見沢で最初のホールを開店する事で1992年に関東地方を遥かに超えた地域に事業を拡大しました。その後、2001年に九州、2002年に四国へと拡大し、4つの主要な地方での営業基盤を確立致しました。
当社は2000年代に「ゆったり館」及び「信頼の森」ブランドを発展させました。既存の遊技客への訴求を維持しながら、パチンコホールの娯楽性を強調する目的で新たなブランドを立ち上げました。当社の最初の「ゆったり館」及び「信頼の森」のホールはそれぞれ2007年と2009年に開店しましたが、低貸玉と一般景品の豊富な品揃えを特徴としております。
特に、当社の「信頼の森」ブランドはパチンコ業界における新しいコンセプトです。「信頼の森」は「信頼」と「森」という2つの単語に由来します。指定分煙エリア、空気清浄器及び休憩室を設けて、当社の信頼の森ホールにおける空気清浄度の高い環境の整備に注力する事で、高騒音と受動喫煙の可能性によって来店動機を妨げられている潜在顧客のニーズを反映させました。当社の新しいブランドは、多様な顧客層を引き付けるために創生されました。2009年に当社のパチンコホールの店舗数は300店舗に達しました。
事業を拡大するため、当社は2009年と2010年にそれぞれ、キャビンプラザ、大黒天とオークワジャパンという地方のパチンコホール事業者3社の全ての持分を取得し、8つのパチンコホールを当社のネットワークに加えました。
2011年9月に、株式会社ダイナムホールディングスを新設分割して株式会社ダイナムジャパンホールディングスを設立し、併せて株式会社ダイナムホールディングスの子会社8社の株式を取得し、パチンコホール運営に関する事業及び資産を承継いたしました。
2012年8月6日、当社は日本企業として初めて、香港証券取引所メインボードに単独上場を果たしました。
2013年1月、今後の市場拡大が予想されるアジアにおいて事業拡充を目指すとともに、海外での効率的な業務運営と管理機能の強化を図るため、香港に子会社Dynam Hong Kong Co., Limitedを設立しました。
2019年2月5日現在において当社のパチンコホール事業は、1967年の東京の2店舗から日本全国46都道府県の449店舗にまで拡大してきております。